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過去のトラウマから、本が読めない体質になった青年が、ひょんなことから入院中の古書店の店主、栞子さんと出会い、古書堂で働くことになる。そこに集う人々や、取り扱う古書を通じて、本が読めないのに本にまつわるミステリーに関わっていくことになる。

古書店というか、こういった本屋モノは、すでにたくさんあり、これもまたその一つ、という言われ方をよくされる。事実その通りで、設定や舞台の関係上、当然ながら、本がらみの話中心にならざるを得ない。

ロケーションは鎌倉周辺だそうで、実際にある場所を多く登場させているそうだ。自分自身、親戚とかの関係であのあたりの雰囲気をなんとなく知っているので、よりイメージしやすく読んでいて楽しかった。
一方で、ほぼ全く読めない主人公、五浦と本の虫ともいうべき栞子はじめ古書堂に来る客の狭間に当たるような自分は、感情移入をどちらにもしがたく、空気感を楽しむ感じだった。どちらも何となくわかるけど、振り切った立場でないために、例えば、それぞれの古書にまつわる情報やうんちく、はさっぱりだし、その内容に重なる事件が展開しても何となく表面をさらうような感じで、ところどころ交えられるミステリー要素も、悪いわけでもないのだけど、あと一歩のめり込んで、という風になれなかった。

非難ばかりしたけれど、軽く読むにはちょうどいい、ライトノベル的作品だった。ミステリーの頭で読んでなければもっと楽しめたのかな、と若干後悔。
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プロフィール
HN:
徒然なる館長
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1986/05/09
職業:
大喜利見習い
趣味:
たましい大放出をやめないこと
自己紹介:
京都府民。よく「京都人」と言われるが、あれは「京都市(の一定区域内)に何世代も住んでいる京都市民」という意味であって、私がどこに住んでいようが「京都人」と呼ばれる日は無い。残念。
最近は、もはやマンガ読みな人になって、小説やら新書やらが読めてない。ぐわー。だから、このブログが消される危機に曝されたり結構愉快なことになってた今日この頃。もうちっと、ここで頑張らせていただきたかったり、いなかったり。(え
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