忍者ブログ
当館では無断複写はお断りします。でもコメントはください。コメントが無いと寂しいんで。
[38]  [37]  [36]  [35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


「わたし、気になります」
千反田えるの名台詞だ。もはや大抵の人はこのセリフと、彼女が一致すると思う。
むしろ、この言葉をきっかけに、原動力に、話を展開していると言っても間違いでないと思う。
実際、読む側も続きが「気にな」って、サクサク読み進んでしまう。
ある人が「氷菓の評価、マジ高評価」と上手に表現していたが、その通りだと思う。
それぞれのキャラの性格や事情、はっきり言ってしまうと、設定が上手く練られていて、それぞれ上手く絡み合っている。無駄が感じられなくてストレスがない。
ラノベっぽい表紙や、舞台が学園というのが、誤解を与えかねないが、むしろミステリーであり、あの大きな広告が掛けられてなければ、地味に映る。中身も粛々と学園ミステリーをしているため、ラノベのつもりで読むと面食らうかもしれない。
なにしろ、少なくともこの『氷菓』の全体の目的は、「千反田えるの叔父の関谷純の謎」の解明と言ってよく、そのためのキャラではないかと言うくらい、全てがその結末へと向かっている。また、その大きな目的があるおかげで、ラノベと一線を画していると言ってもいいと思う。ひとまず、読んでいて、思っていたよりもラノベ的でないと感じた。ラノベ的な雰囲気とは異なる。
まだ読んでない人は、試しに読んでほしい。肩に力を入れなくて済む、息抜きの本、それなのに軽すぎない、そういうほどよいバランス感覚の一冊だ。
PR

Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
徒然なる館長
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1986/05/09
職業:
大喜利見習い
趣味:
たましい大放出をやめないこと
自己紹介:
京都府民。よく「京都人」と言われるが、あれは「京都市(の一定区域内)に何世代も住んでいる京都市民」という意味であって、私がどこに住んでいようが「京都人」と呼ばれる日は無い。残念。
最近は、もはやマンガ読みな人になって、小説やら新書やらが読めてない。ぐわー。だから、このブログが消される危機に曝されたり結構愉快なことになってた今日この頃。もうちっと、ここで頑張らせていただきたかったり、いなかったり。(え
フリーエリア
忍者アナライズ
最新CM
[01/27 李亀醒]
[11/12 阿武 云]
[11/04 黒尾のおやじだよ]
[11/04 李亀醒]
[09/23 黒尾]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]