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前回、『氷菓』の感想の最後に、「肩の力を抜いて読める」と言った。しかし違った。
嘘を言ったつもりはなかったが、なんだか、無防備に二冊目に突入してしまったばかりに、ひどくSAN値を削られた気がする。

と、その前に、早速の二冊目である。読むスピードは、基本的に遅い方なのだが、そんな僕でもあっという間に読み切ってしまった。ページ数が少ないのもあるかもしれないが、同じ厚さのものを、かつて読んだことがあるが、やはり自分の中では早い部類だ。読ませる、という点では、前回同様大変面白い作品だった。

それにしても、本当に今回は参った。冒頭から、何か違う、と感じていたものの、こんなことになるとは、と言うのが正直な感想だ。
人間臭さ、という表現があるが、それが当てはまるのだろうか。むしろ、性(さが)、と言う方が正しいのかもしれないが、それこそ前回、自分でラノベではない、と言い、軽すぎないと言っておいて、あまりに意識が甘かった。ミステリーが一つ鍵である今作、改めてこのシリーズがミステリーであることを思い出させる。また、学園という事もあり、殺人がない。そのため人間の心理であったりが、より重点的に語られる。
まさか、今回これを読んで、人は自分で思っているほど自分の意思で動いておらず、むしろ誰かしらの影響を受けていること、人の真意と言うのはわかりにくい、ごまかそうと思えば可能である、という、ある意味人間のイヤーな部分を、まんまと見せつけられることになるとは思っていなかった。

複雑な気持ちになったが、不思議と、言うほどそんなに嫌な気分でもなく、一種の心地よい読後感を味わっている。
結果、やはり「評価は高評価」となりそうだ。侮っていた。
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プロフィール
HN:
徒然なる館長
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1986/05/09
職業:
大喜利見習い
趣味:
たましい大放出をやめないこと
自己紹介:
京都府民。よく「京都人」と言われるが、あれは「京都市(の一定区域内)に何世代も住んでいる京都市民」という意味であって、私がどこに住んでいようが「京都人」と呼ばれる日は無い。残念。
最近は、もはやマンガ読みな人になって、小説やら新書やらが読めてない。ぐわー。だから、このブログが消される危機に曝されたり結構愉快なことになってた今日この頃。もうちっと、ここで頑張らせていただきたかったり、いなかったり。(え
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