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帰ってはきましたが、今読むとボロボロだなぁ、という出来です。
でも直す気はないです。えぇ、ダメです。
精神的にちょいとやばいんで、勘弁してくだちい。
「わかったわ、あたし」
と、突然口を開いた彼女。まあ、いつものことだが。
僕の方も、条件反射で訊き返す。
「何が?」
「あたしが雨を嫌うワケ」
どうも、今日は珍しくちょっと哲学的な話になりそうだ。
「ほぉ。で? なんで嫌いなの?」
「アレよ。私のスケジュールと、雨の降る時間が合わないからよ」
なぁ~んだ、感心して損した。要するに、自分の思うように天気が変化しないと?
「ほぉぅ? じゃぁ、傘を持ってきてないのも、置いてきただけだと?」
「私は悪くない。朝から降ってないほうが悪い。そもそもどうせ降るなら、私が校舎から出るころを見計らって止むべきなのよ」
「お天道様も大変だねぇ」
「仕方ないわね。私がこの世に生まれても、何の処置もしないからこうなるのよ。自業自得よ」
「スケールでかいね? ってか案外楽だろ、そういう生き方」
「楽ですって? はっ。楽どころか、頭にくることばかりで、もうウンザリよ」
彼女は、ひねくれ者のきわみのような人だから、どちらにせよ楽なはずがないだろう。
「じゃぁさ」
「……何よ」
突然、勢いが弱まる。何を感じ取ったか、彼女の頬が赤らむ。
「今、自分が僕と傘を共にしている事をまず認めたら? この事実を否定できる?」
「こ、これはっ……」
「『無理矢理入れさせられた』って? 『傘、入れなさい』って言ったのは誰だっけなぁ」
突然、ふっとうつむく彼女。長い茶髪が表情を隠す。
「イテッ。何すんだよ」
突然右肩を小突かれる。
「……バカ。……のバカ」
「へっ?」
「翔のバカ! だからアンタはバカなのよ!」
「……」
突然僕の胸の中に彼女が飛び込んでくる。
傘が手元から離れる。
いつの間にか雨が止んでいる。
「雨降って地固まる、だね」
「だからアンタはバカなのよ……」
こうして僕らは幸せになる。
という、
出会いがしてみたいと
突然思ったり、思わなかったり……
《了》
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最近は、もはやマンガ読みな人になって、小説やら新書やらが読めてない。ぐわー。だから、このブログが消される危機に曝されたり結構愉快なことになってた今日この頃。もうちっと、ここで頑張らせていただきたかったり、いなかったり。(え