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日本史を解説したような本を読むときは、特に現代に近づくにつれ、諸説紛々なので、ワンクッションおいて、あまり、鵜呑みにしないように心掛けているつもりなのですが、習ってきた教科書の歴史がつまらないというのもあり、小林よしのりさんみたいに、漫画で、かつ分かりやすく説明されると、夢中になって読んでしまう癖があります。

今回のこの本もその一つ。いわゆる「定説」のようなものの、嘘や矛盾点、説明不足な点を、指摘、補足説明などしながら理解しやすく書いています。

また、井沢さんが本文の中で度々、歴史は関連しながらつながっているということを書かれています。つまりドミノ倒しのごとく、ある出来事が、次の出来事に作用し、さらにそれがその次の出来事と関連するというようにして歴史が続くということです。

少し話がそれるかもしれませんが、別の方の本で、「日本人は、植民地でもないのに、自国の神話を知らない、あるいは学んでいない、珍しい国民だ」ということをおっしゃる人がいました。なるほど、ためしに古事記を読むと面白いほど、今の日本人の発想や行動原理、常識、などにある程度説明がつけられると思いました。神話は確かに事実ではないかもしれませんが、編纂した人(日本人のはずですが)の考え方などが反映されるはずですから、やはり知っていて損はないはずです。

神話を歴史に言い換えても同じことが言えると思いますが、やはり、ちゃんとした流れとして、知っておかないと自分の足元を固めることができないだけでなく、今ある問題、あるいはこの先回避可能な問題に対処することが難しくなると思います。逆に知っていることで、ある程度先のことに対して目星がつけられますし、今の自分に対してもある程度自信を持てるというか、いくらかの文化的後ろ盾というのを得られると思います。

なにより、一つ一つのことに納得いく説明ができる、胸につっかえたものがすっとする、という感覚が、神話や歴史を流れとして知ることで得られるというのは大事なことだと思いますし、大変愉快な気分です。

最初に述べましたが、こういう本を読むときはワンクッションおくようにしています。つまり、事実か否か考えるよりまず、この人が何を言っているのか、何を言いたいのか耳を傾ける、ということです。案外そういう態度でいろいろな話を聞いていると、こちらが意識して真偽を確かめようとしなくても矛盾点が浮かび上がってきます。その時に初めて考えても遅くないと思うようになりました。

そんなことを考えるきっかけになった本です。歴史、特に日本史が苦手だという人におススメです。もちろん、日本史が好きな人にもさらに、おススメです。
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プロフィール
HN:
徒然なる館長
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1986/05/09
職業:
大喜利見習い
趣味:
たましい大放出をやめないこと
自己紹介:
京都府民。よく「京都人」と言われるが、あれは「京都市(の一定区域内)に何世代も住んでいる京都市民」という意味であって、私がどこに住んでいようが「京都人」と呼ばれる日は無い。残念。
最近は、もはやマンガ読みな人になって、小説やら新書やらが読めてない。ぐわー。だから、このブログが消される危機に曝されたり結構愉快なことになってた今日この頃。もうちっと、ここで頑張らせていただきたかったり、いなかったり。(え
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